日記

埋没手術を受けて抜糸した女の話。②

埋没手術を受けて抜糸した女の話。① の続きです。

 

埋没手術の日までおよそ2週間くらい時間がありましたが、その2週間は手術の事など考えずに過ごしていました。

自分が実際に受ける手術の事なのに特別興味が持てず。

美容室に予約を入れたような感覚でしかなかったと思います。

色々気になる事は聞いていた方がいいよなぁと思い、当日先生に確認する事をスマホにメモっていましたが、

埋没を長持ちさせるにはどうしたらいいですか?(糸で二重の線を作るだけなので、やはり永久的な物ではないのです。)

とか、なんかそんな感じの事しか書いていませんでした。

 

そしていよいよ手術当日。

10月頭の土曜日。

月曜日~木曜日はテレワークなので、ダウンタイム(※)は5日間とれます。

(※プチ整形とはいえ瞼に針を刺したり麻酔を打ったりするので、やはり目が腫れます。その為、数日間は人前に出れるような状態ではなくなります。)

受ける手術が、ダウンタイムが短い♪を売りにしている手術だった為、5日間も引きこもれば余裕で大丈夫だろうと思っていました。

予約時間ぴったりに行ったので待たされる事なく、カウンセリングルームにすぐ通されました。

10分くらいしてからかな。先生と看護師さんが部屋に入ってきました。

まずは二重の幅決めから。

実は、手術当日まで二重の幅については決めかねていました。

先生と決めればいいや~♪とあまり真剣に考えていませんでした…(本当に愚か)

『アイテープで癖づけている幅でもいいんですけど、せっかく手術するならもうちょっと広くてもいいかなって思っているんですよね~』

とだけ伝えると、このくらいの幅ですか?と、先生が細長い棒で二重の幅をクイっと作ってくれて、

そうですね!このくらいがいいかも!!

と、たぶん5分くらいで決定しました。二重の幅。

あとは、これからする手術について先生がひととおり話をしてくれて、

最後に何か質問はありますか?と聞かれたのですが、気になっていた埋没を長持ちさせる方法についても話をしてくれたので、特に何も質問はしませんでした。

先生が部屋を出ていったら看護師さんが値段とか保証についての事を話してくれました。

その後、洗面所へ案内され洗顔をしたら、いざ手術室へ。

手術台に寝て、眩しいライトに照らされるとようやく、

「あ、私手術するんだ、、」

と自覚が芽生えてきて、それと同時に恐怖がおそってきました。(遅すぎる)

あれどうしよう。怖い。怖い。怖い。

さっきまでは二重になる事しか考えていなくて、二重になる過程の事が頭からすっかり抜けていました。

そう、手術しないと二重にはなれないのです!!!!!

手術中の事は怖いという事以外、あまり覚えていません;;

途中何度も、目の力抜いてくださいね~と言われた事くらい覚えているのは。

時間もどのくらいだったんだろう。

ぜんぜん覚えていない。

手術が終わって、鏡を持って自分の目を見た時の違和感とか、

帰り道、何度も鏡をみた事とか。

手術中は怖くて、手術後は不安な気持ちしかありませんでした。

手術が終わったら嬉しい気持ちしかないって思っていたのに。。

家に着いたら、写真をパシャパシャとって目の確認ばかりしていました。

看護師さんに内出血があるからとにかくよく冷やしてねと言われていたので、片目は保冷剤で目を冷やし、空いた方の目で撮った写真をずっと確認していました。

左右の目の形が違う、、、

気のせいだと思いたかったけど、何度も目を確認しているうちに私の心は不安から絶望へと変わっていきました。

気のせいではありません。左右の目の形がぜんぜん違います。

右目は目頭がちゃんと食い込んでいるのに、左目は目頭が食い込んでいません。

要は、右目は末広二重だけど、左目は平行二重になっているのです。

元々アイテープで作っていた二重は末広二重だったので、出来栄えとしては右目の方が好きでした。

二重の幅の事ばかり気にしていて、目頭の事など頭になく先生に確認していませんでした。

その日から一週間、毎日写真を何枚も撮りました。

左右差のある二重、そして以前より幅の広くなった二重。

これまでの私の顔ではありません。

昔の自分の写真を見ては悲しくなって、泣いてはいけないのに(ますます目が腫れるから)

涙が止まりませんでした。

そしてそれよりも滅入ったのが、内出血。

色々調べて分かったのですが、どうやら手術中に目に力を入れすぎてしまったが為に、内出血がひどくなったみたい。

同じ手術を受けた方の写真をネットで見ると、私みたいにひどい内出血の人はぜんぜんいなくて。

この内出血、ちゃんとひいてくれるのかと毎日不安でたまりませんでした。

そして、これまでにない感情が私の中に芽生えるのです。

 

埋没手術を受けて抜糸した女の話。③ に続きますm(__)m

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